FX投資:FXの注文 2:OCO、IFD、IFO注文の活用
OCO注文(One-Cancels-the-Other Order)
OCO注文は、2つの異なる注文を同時に設定し、どちらか一方の注文が成立した場合、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。
OCO注文の仕組み
OCO注文は、主に利益確定(テイクプロフィット)と損切り(ストップロス)を同時に設定したい場合に活用されます。例えば、ある通貨ペアの価格が上昇すると予想し、100円で購入したとします。
この時、
- 利益確定注文:105円になったら売却
- 損切り注文:98円になったら売却
この2つの注文をOCOで設定します。もし、価格が上昇して105円に達した場合、利益確定注文が成立し、同時に98円の損切り注文は自動的にキャンセルされます。逆に、価格が下落して98円になった場合、損切り注文が成立し、105円の利益確定注文はキャンセルされます。
OCO注文のメリット
- 機会損失の回避:相場が急激に変動した場合でも、あらかじめ設定した価格で自動的に取引が成立するため、機会損失を防ぐことができます。
- 精神的な負担の軽減:常に相場を監視する必要がなくなり、精神的な負担を軽減できます。
- リスク管理の徹底:損切り注文を確実に設定することで、損失を限定することができます。
OCO注文の活用例
OCO注文は、以下のような状況で特に有効です。
- レンジ相場での活用:相場が一定の範囲内で上下動を繰り返している場合に、そのレンジの上限で売り(利益確定)、下限で買い戻し(損切り)を設定するなど。
- 経済指標発表前後の活用:重要な経済指標の発表前後に、相場が大きく動く可能性があるため、あらかじめ利益確定と損切りを設定しておく。
IFD注文(If Done Order)
IFD注文は、まず1つの注文(プライマリー注文)が成立した場合に、次に別の注文(セカンダリー注文)が自動的に発注される注文方法です。「もし(If)〜が完了したら(Done)、〜する」というイメージです。
IFD注文の仕組み
IFD注文は、「まずエントリーしてから、その後に利益確定または損切りを設定する」といった場合に活用されます。例えば、ある通貨ペアを100円で購入したいと考えているとします。
この時、
- プライマリー注文(エントリー注文):100円になったら購入
- セカンダリー注文(利益確定注文):102円になったら売却
この2つの注文をIFDで設定します。まず、100円でプライマリー注文が成立し、購入が完了した時点で、自動的に102円の利益確定注文が発注されます。この場合、損切り注文は設定されていません。
IFD注文のメリット
- エントリーと同時に指値注文の設定:エントリーが成立したと同時に、次の行動(利益確定など)の注文を自動で出せるため、エントリー後の注文忘れを防ぐことができます。
- 手動での操作の手間削減:エントリー後に自分で利益確定などの注文を出す手間が省けます。
IFD注文の活用例
IFD注文は、以下のような状況で有効です。
- 新規ポジションの保有:新規でポジションを持った際に、そのポジションに対する利益確定または損切りを、エントリーと同時に設定したい場合。
- 特定の価格でのエントリーと同時決済:例えば、特定の価格でエントリーしたいが、エントリーできたとしてもすぐに決済したい場合などに、エントリーと同時に損切り注文を設定するなど。
IFO注文(If Done, One-Cancels-the-Other Order)
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。「まず1つの注文が成立したら(IFD)、その後、2つの注文のうちどちらか一方だけを成立させる(OCO)」というイメージです。
IFO注文の仕組み
IFO注文は、「まずエントリーしてから、その後に利益確定と損切りを同時に設定する」場合に活用されます。例えば、ある通貨ペアを100円で購入したいと考えているとします。
この時、
- プライマリー注文(エントリー注文):100円になったら購入
- セカンダリー注文(利益確定注文):102円になったら売却
- セカンダリー注文(損切り注文):98円になったら売却
この3つの注文をIFOで設定します。まず、100円でプライマリー注文が成立し、購入が完了した時点で、自動的に102円の利益確定注文と98円の損切り注文がOCOで発注されます。この状態では、102円の利益確定注文が成立すれば、98円の損切り注文はキャンセルされ、逆に98円の損切り注文が成立すれば、102円の利益確定注文はキャンセルされます。
IFO注文のメリット
- エントリーから決済までの自動化:エントリーから利益確定・損切りまでの一連の流れを自動化できます。
- OCO注文のメリットも享受:IFD注文によるエントリー後の注文忘れ防止と、OCO注文による利益確定・損切りの同時設定という両方のメリットを得られます。
- 時間と心理的な負担の軽減:相場を常に監視する必要がなく、取引の効率化と精神的な負担軽減に繋がります。
IFO注文の活用例
IFO注文は、FX取引において最も一般的に利用される注文方法の一つであり、以下のような状況で非常に有効です。
- 新規ポジションの保有とリスク管理:新規でポジションを保有する際に、エントリー価格と同時に、利益確定目標と損切りラインを明確に設定したい場合。
- 忙しいトレーダーの味方:相場を頻繁にチェックする時間がないトレーダーにとって、一度設定すれば自動で取引が進行するため、非常に便利です。
- 感情に左右されない取引:相場の急変時にも、あらかじめ決めたルールに基づいた取引が行われるため、感情的な判断によるミスを防ぐことができます。
まとめ
OCO、IFD、IFO注文は、FX取引における注文の効率化とリスク管理を強化する上で非常に有用なツールです。それぞれの注文方法の特性を理解し、自身の取引スタイルや相場状況に合わせて適切に活用することで、より有利に、そして安全にFX取引を進めることが可能になります。これらの注文方法を使いこなすことで、機会損失を防ぎ、感情に左右されない冷静な取引を実現し、FX投資の成功確率を高めることができるでしょう。
